Dad’sHands -making a pot- [2017]

モニター・映像

▼映像 [5:57]

Description
作陶をする手は批評家で美術家の黒瀬陽平氏である。
彼は自身が主任講師を勤める”学校”を作った。それが彼にとって「現代美術をすること」であったからだ。私は1年間その”学校”に通い、日本における現代美術の今昔を学んだ。しかし、当初はなぜ”学校”なんてものを黒瀬氏がやっているのか、狙いや意図は何なのか疑いにも似た気持ちを抱いていた。そしてとあるきっかけで、この”現代美術の学校”という黒瀬氏のプロジェクトの真意を思いがけず知る機会を得る。それはとてもシンプルでピュアであった。

この人は「器」を作る。余所から借りてきたものではなく、自分の手で。

もともと黒瀬氏の手の造形が美しいことを発見していたこと、器=陶芸=不確定なメディア(窯から出すまでは完成像がわからない)これらが相まって本映像作品を制作した。 実際に焼きあがった器は黒天目で素朴。黒瀬氏の初めての陶芸であったそうである。この器は黒瀬氏の行っている”学校”プロジェクトがまだまだ先の見えないものであり変容も考えられることから向こう10年ほどは本人に見せないと決め、実際に器が展示された会場に氏が訪れた際には何も乗っていない展示台を鑑賞いただいた。